おととい、一応仕事納めって事で、事務所を掃除した後、
うちの事務所とフロアを共同シェアしている他の設計事務所の人達と飲みに行った。
恵比寿の渋谷橋の側にある川沿いの公園の向かいにある 「貝鮮厨房 TAKI」。
ぐるなびにのってた。日によって具が変わる寄せ鍋がおいしいって有名らしい。
鍋のコースで飲み放題。
飲み放題のビールがエビスビールというのには驚いた・・・。
普段、行くような居酒屋の飲み放題だと発泡酒だったりするので。
さすがに、恵比寿! だもんね。
いつも、会社の人と飲みに行くと、建築について熱い話になる。
視点がそれぞれ違っていたり、一つのテーマでいろんな意見が出るので、面白い。
この日は、「これからの地方都市のあり方」 というテーマが一番面白かった。
いつも、自分に株の講義をしてくれる Iさんが、群馬の伊勢崎市の出身で、
今、ワイドショーなどでも取りざたされている、観覧車建設計画の話になった。
北関東以北で最大の観覧車を10億ものお金(国税)をかけて造る市の事業計画が進行中なのだそうだ。
次の日、丁度、トラックで移動中、車内のTVでその伊勢崎の問題を取り上げている番組があった。
見ていたら、腹立たしくなってきた。
これから造ろうとしている観覧車の予定地の側に、今現在、遊園地があり、そこにも観覧車が建っている。
レポートしてた日は、誰も乗る人がいなくて、閑古鳥が鳴いていた・・・。
目の前に、ご丁寧にも失敗例があるというのに、なぜ、また観覧車を???
これが、市のシンボル???
かなり、ピントがずれている気がする。
市議会では、27人いて反対が8人で、可決されてしまったのだとか・・・。
国税なんだから、もっといくらでも他に有効な使い道がありそうなものなのに・・・。
地方は、より便利になりたいと願い、点々と、郊外にデパートや商業施設のハコ物建築を造る。
それは、需要があるからで、昔と違って情報化社会だし、流行や都会の便利さに憧れを持つのも、とても分かる。
ただ、単純に事業収支も考えずに、都会のレプリカを造ろうとして、
小規模で中途半端になり、人もまばらで閑散としているケースをよく目にする。
あと、うちの田舎もそうだけど、主要な交通の足であるはずの鉄道の駅前が、
シャッター街になりつつある。
自分がまだガキの頃は、もうちょっと活気があったと思う。
新幹線が通るというので、駅ばかりが新しくなったけど、駅前は非常に サビシイ ・・・。
それも、郊外に建ったショッピングモールのせいでアクセスが車中心の町に変わってしまったところに原因がある、という話になった。
今日、たまたま見た朝日新聞の天声人語に目を通したら、
静岡の浜松駅前のイトーヨーカド-の上階にある 「子ども図書館」 が客の減少により無くなるという記事があった。
子供の目線で作ったとてもいい図書館だ、 と書いてあった。
これも、郊外にできたショッピングセンターに集客されてしまうかららしい。
署名運動により、「子ども図書館」 は移設されることになったようだけれども・・・。
他県からのアクセスを考えた時に、空もあるし、道路族が高速も張り巡らせてはいるけど、
やはり、交通で一本太い幹になるのは 鉄道 だと思う。
これから、益々、高齢化が進み、人口が減っていく中での地方都市のあり方を考えると、
駅を中心に商店やら宅地をコンパクトに集約した方が、高齢者のケアを含め、楽になるし、活気が生れるし、
お金のかかるバス路線なども減らせるし、メリットがとても多いという話になった。
代々の土着文化というか、地元意識というのは、一度根をはってしまうと、強い。
自分も今、首都近郊に住み、田舎に帰省する度に、
少子高齢化や過疎化の波が押し寄せ、母校が無くなったり、
昔から見てきたノスタルジックな風景が、コンビニが有る風景に変わっていたり、
寂しさを感じたりするが、それはたまに帰る者のエゴだと言われた。
歴史は大事だし、残すべき文化は残して、一回地元意識を壊さないといけないのかもしれない。
深い根っこを引っこ抜くのは、そう容易なことではないと思う。
でも、これから、将来を見据えた都市計画を考えていく時に、
小さい政府 同様、Small City という考え方が必要かもしれないと思った。
自分も、建築に携わっていく以上、何か役に立ちたいなと思う。
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